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【図解】戦略と戦術の違い!5つの視点から分かりやすく解説してみた!

定義・概念・構造の理解
定義・概念・構造の理解用語・フレームワーク

今回はビジネスの多くの場面で目にする「戦略」と「戦術」の違いについて、5つの点から図解を使って徹底的に解説します。

 この2つの言葉はまったく別の言葉であって、混合してはいけません。それぞれの違いを理解していれば、経営上のコミュニケーションがスムーズにとれるようになったり、仕事の効率が上がったり良いことが沢山あります。

戦略と戦術の違いを以下の5つの視点から、図解を使って解説しています。あまり他の人が言ってないことも含まれているので、楽しみながら見てください。

  1. 時間軸の違い
  2. 見え方の違い
  3. 普遍性の違い
  4. コトバの違い
  5. 担当者の違い

1つずつ見ていくと最終的には、戦略と戦術がある程度クリアに理解できるようになっていると思いますので、良かったら最初から見ていってくださいな。

では、いってみよ~!!

視点1)時間軸の違い

Qちゃん
Qちゃん

1つ目の視点。
これは「戦略」と「戦術」は時間軸で見た時にどう違うか?という視点です。先に答え言っちゃうと、長期的視点か短期的視点かの違いです。

そもそも…
戦略というのは、今のままの現状維持の未来ではなく、今よりも良い未来を実現するために、努力すべき方法性を定めるための考え方です。

そして、戦術というのは、その戦略に沿って具体的にどのように歩を進めていくかというアクションプランを指します。

そういった意味で、
戦略は遠くを見据えるものであり、時間軸としては戦術よりも相対的に長くなります。反対に、戦術は足元を着実に踏みしめていくものであり、時間軸としては相対的に短くなります。

 

図解にすると、こんな感じ👇

マーケティング<戦略と戦術の違い①『時間軸』>

視点2)見え方の違い

Qちゃん
Qちゃん

2つ目の視点。
これは「戦略」と「戦術」の見え方に関する視点です。先に答え言っちゃうと、外(他人、社外)から見たときに、目に見えるか目に見えないかの違いです。

ここでは、このブログでよく使っているマーケティング活動の全体像 [簡略版] を使って解説します。「自分、初めてッス!!」って方でも、そんな難しくないので大丈夫です。

マーケティング全体像から見ても『戦略』のほうを優先しよう

どんな時代に、どんな地域で、どんな業種を、どんな規模で行おうとも、マーケティング活動全体を俯瞰して見ると、必ずこんな構造になります。

てっぺんに「理念」があって
次に「戦略」があって
最終的に「戦術」に落としこまれていく

・・・みたいな感じです。

 

これから解説を進めていくので、まだ「????」な状態でOKです。

理念や戦略というのは、基本的にはカタチのない「概念・考え方」であり、しかも社内にあるものなので、外(社外・他人)からは見えません。

逆に戦術というのは、社外(お客様・協力会社など)に見えるようにカタチとして具現化されていくものです。そうしないと売れないからです。

難しく考える必要はなくて、例えば商品、価格、お客様と接点になる媒体、お客様に呼びかけるメッセージとか色々です。

 

図解にするとこんな感じ👇

マーケティング<戦略と戦術の違い②『見え方』>

ちなみに、先程ご紹介したマーケティング活動の全体像 [簡略版] をもうちょっと詳しく知りたい方は、分かりにくいマーケティング活動の全体像を図解化してみた!という記事でかなり分かりやすくコンパクトにまとめているのでどうぞ。

視点3)普遍性の違い

Qちゃん
Qちゃん

3つ目の視点。
これは「戦略」と「戦術」の普遍性に関する視点です。ちなみに、普遍性というのは、共通するルールがあるか?くらいのニュアンスでOKです。

普遍性ってなんか分かりにくいので、、3つの項目にバラして見ていきましょう。

コレ、戦略と戦術のかなり核心部分だったりします。

  1. 検討する項目(何を考えるか)
  2. 時代による違い
  3. 業種による違い

 1)検討する項目(何を考えるか)

ビジネスの場合、戦略で考えることは基本的には「ターゲット顧客」「ニーズの把握」「競合との差別化(売れる強み)」「リソースの配分」みたいな感じです。大雑把に言うと、どんな方向性で戦うか?ということです。

次に戦術は、その方向性で戦うために「どんな方法を用いるか」「効果的な手段・ツールは何か」みたいなことです。こちらも大雑把に言うと、具体的にどんな方法で戦うか?ということです。

 2)時代による違い

で、ここからが面白いんですが・・・
基本的には戦略は時代による違いがほとんどありません

どんな時代でも「ターゲット」考えたり、「ニーズの把握」したり、「競合と差別化」したり・・・ということが必要になります。(独占状態とかそういうのを除いて)

逆に戦術は、時代時代で効果的なツールやテクニックが変わっていきます。
例えば、ホームページ1つを見ても10年前と今では使われるシステムもページデザインも、検索に関するGoogle先生の判定も全部違います。戦術というのは、戦術は時代によってめちゃくちゃ変わるんです。

 3)業種による違い

で、これも面白いのが・・・

基本的には戦略は業種による違いがほとんどありませんどんな業種でも「ターゲット」考えたり、「ニーズの把握」したり、「競合と差別化」したり・・・ということが必要になります。

逆に戦術は、業種業種で効果的なツールやテクニックが変わっていきます。例えば、ホームページ1つを見ても製造業の作り方と、オンラインショップの作り方、ノウハウ、コツは全然違うように、戦術は業種によってめちゃくちゃ変わるんです。

 普遍性の違いをまとめると…

  • 戦略は、時代・業種で共通(普遍性がある)
  • 戦術は、時代・業種で違う(普遍性がない)

・・・ということになります。

 

戦術論は、かなりテクニカルで、しかも時代・業種によって変化も激しいものです。だから、戦術マーケティングには「Webデザイナー」「広告」「SNS」「マーチャンダイジング」「物流」その他いっぱいプロフェッショナルがいるわけです。

 

図解にするとこんな感じ👇

マーケティング<戦略と戦術の違い③『普遍性』>

視点4)言葉の違い

Qちゃん
Qちゃん

まだまだ行きます。4つ目の視点。
これは「戦略」と「戦術」の言葉(呼び方)に関する視点です。これまでに比べたらしょうもないけど、どんな呼び方をしているか?という違いを見ていきましょう。

戦略も戦術も、そう呼んでないだけで結構日常で「同じような意味」で使われています。これも知っておくと、コミュニケーションをとるときに、「あ~、この辺の話ね」って頭整理できると思います。

戦略は「ストラテジー」「方向性」「考え方」「シナリオ」「考える仕事」です。他にも「選択と集中」「やらないことを決める」というのも戦略を表す言葉です。

戦術は「タクティクス」「方法論」「やり方」「タスク」「アクションプラン」「実行する仕事」です。他にも「ノウハウ」「テクニック」「ツール」というのが文脈によって戦術を表す言葉として使われることもあります。

 

ちなみに、戦略と戦術の違いで一番シンプルで覚えやすかった覚え方は、以下の通りです。

  • 戦略とは、いをする為の考え方・方向性
  • 戦術とは、略を具現化する・方法論

つまり、戦略がなければ、戦術もくそもないよね~って話です。

 

図解にするとこんな感じ👇

マーケティング<戦略と戦術の違い④『言葉の違い』>

視点5)担当者の違い

Qちゃん
Qちゃん

最後の視点。
これは「戦略」と「戦術」の担当者の違いです。戦略は誰が担当すべきで、戦術は誰が担当すべきかという違いを見ていきましょう

理念~戦略と言うのは、基本的には経営者の仕事と言われています。

事業の規模によっては、経営者が現場に出て仕事をすることも在ると思いますが、事業の方向性を考えるフェーズなので、役割としてはやはり経営者が担当するべきものだと思います。

逆に戦術と言うのは、現場の社員が担当するべきものです。先ほどの視点3(普遍性の違い)で見てきたとおり、戦術というのはテクニカルで、時代・業種によって変化が激しいものです。

だからこそ、現場のプロフェッショナルとして担当された業務でスキルを磨いて、貢献していくというのが重要になってくると思います。その領域においては、経営者を凌ぐ専門性があると良いですよね。(この辺の話はまた今度)

 

とりあえず、これも図解にするとこんな感じ👇

マーケティング<戦略と戦術の違い⑤『担当者の違い』>

この記事のまとめ

以上、「戦略」と「戦術」の違いを5つの視点から見てきました。

最後に、視点5で担当者の違いについて解説しましたが、実際には経営者も「戦術的視点」を持っていた方が良いですし、現場も「戦略的視点」を持っていた方が良いです。その辺については動画Verの最後らへんで詳しく解説しているので、興味あればどうぞ~

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