戦略的マーケティングとは何か?基本戦略と実行戦略の2段階で考えよう
Qちゃんです! 難しい話キラーイ!って個人&中小企業に向けて、売れる仕組みの基礎=土台になる時代・業種を問わず不変的な「マーケティングの原理原則」を専門用語を使わずに、図解で日本一やさしく解説していきます!
Qちゃん
「マーケティング戦略」って言葉を、今まで一度も聞いたことがな~い!・・・って方は、ほとんどいないと思います。でも、マーケティング戦略の仕組み・構造をクリアに理解できてるよ!って人もまた少ないのではないでしょうか。
実は、マーケティング戦略といっても、「戦略的マーケティング」と「マーケティング戦略」の大きく2段階のレベルがあるというお話です。これを知らないと勘と経験と度胸の「行き当たりばったりなマーケティング活動」に陥るので超大事です。
これからマーケティングについて学びたい!起業して実践したい!もしくは、集客・プロモーション頑張ってるけど成果出てなくて心折れそう…!!という方は、この記事を読んで構造を理解しておくだけでも、以下のようなメリットがあります(^^)
- マーケ知識が体系的に整理できて学術効率が激UP!
- 広告やチラシ、その他集客に掛かるコストが激減!
- ちょっと怪しい変なコンサルの実験台にならずに済む!
まずは、全体像を把握しておこう!
…ということで、先ずは『マーケティング活動の全体像』から共有しておきましょう。
こういうカタチのない概念を説明するときには、特に全体像から共有するのは大事ですよね。上から下に流れていくので、上から順に見て下さい。(記事の内容自体は、コレ理解してなくても大丈夫です)
(画像クリックで拡大表示、「戻る」で記事が再表示されます)
ちょ、ちょ、ちょっと待とか・・・!
ボクこれ、初めて見たで!?
BUTAくん
お、ブタくん、こんにちは!突然エンカウトやん!ごめん、ごめん💦
マーケティング活動の話をするなら、このページを読んでもらえばスッキリ爽快、ばっちり理解できると思うので先に読むと良いかも♬
Qちゃん
というわけで、初めて見た方はこちらの記事もオススメです。このブログサイトで一番読まれている記事です。(この記事の理解をするだけなら、別にスルーしても大丈夫)
戦略には大きく2つのレベルがある
では、本題に入ります。
マーケティング戦略は大きく分けて
- 基本戦略(戦略的マーケティング)
- 実行戦略(マーケティング戦略)
に分けることができます。
ちょい見にくいけど、上のピラミッドで言うと、「緑のエリア」が基本戦略で、「黄色のエリア」が実行戦略にあたります。
ただでさえも、「戦略」とかいう難しそうな話なのに、「基本」やら「実行」やらピンと来ない言葉かもしれませんが、今は「マーケティング戦略って2段階あるんだぁ・・・」くらいの漠然とした感じで捉えといてもらってOKです。
なんで、わざわざ2つに分けているかというと意味が合ってそれぞれ役割・機能が違うからです。ちょっと、そこらへんを掘り下げます。
なるほど~~
とりあえず、なんかメンドくさそうだから、ボクは一旦帰るわ~
BUTAくん
いやいや・・・待って待って!!!帰らないで💦
専門用語とか、ナントカ理論とか使わないで、分かりやすくしてるから。
Qちゃん
基本戦略は「方向性の考え方」
さて、最初は基本戦略のお話です。
基本戦略の役割は、ざっくり言うと「どんな商売しよっかな~」っていう商売の大きな方向性を決めること。言い換えるなら、商売活動の基本的な部分を決めることです。だから、基本戦略です。この範囲のマーケティングから考えることを『戦略的マーケティング』といいます。
ここで考えるべきことは大きく3つあるんですが、今日は特に大事な2つを「コンサルタント」という商売を例に、ちょっくら考えてみましょう。
①誰に売る商売をするか?
1つ目は、コンサルティングの対象が、大企業相手なのか、中小企業か、個人なのかといった、『誰を相手に商売をするか』といったターゲット選定です。
マーケティングやブランディングを勉強されたことある人なら、おそらく聞いたことあると思いますが、どのお客さんを狙う(ターゲットにする)かというアレです。
②何を売る商売するか
そして、もう2つめがどんな価値(課題解決の嬉しさ)を提供するのか?ということ。
言い換えるなら、コンサルタントとして、お手伝いする内容は、集客なのか、人材育成なのか、営業なのかといった『何を売る商売をするか』というカテゴリーの選定です。
「何を」と言っても、ここでは具体的な商品・サービスではなく、お客さんのどんな課題解決だったり、欲求の充足を商売にするかを考える段階です。(ちょっと難しい話になるので、端折ります)
実行戦略は「具現化のやり方」
続いて実行戦略の役割です。
こちらは、先ほど見てきた基本戦略を実行するための方法論・やり方を決める戦略です。
・・・というのも、基本戦略にはカタチがありません。
「何屋さんをやるか?」というのは単なる概念(考え方)であって、目に見えるものではないので、商売として成立しませんよね。それを、具現化していくのが、実行戦略の役割となります。この範囲で考えることを『マーケティング戦略』といいます。(ややこしいですね💦)
んで、具現化するためには、先程のピラミッドの下段(以下)のように「4つの要素」が必要です。一般的に4P戦略と呼ばれる部分です。あまり用語は使いたくないのですが、かなり一般的に普及している言葉なので載せます。同じことを指していると思って貰えればOKです。
複雑そうに見えて「うげっ…」ってなるかもしれませんが、1つずつ分けて考えると、全然難しくないので、同じくコンサルタントという商売で考えてみましょう。
①売り物:PRODUCT
まず、最初は具体的な商品・サービスの内容(コンテンツ)です。
例えば、集客コンサルタントなら「スポット相談」とか「Web広告改善コース」とか「月額顧問契約」とか、そういった具体的に提供する売り物を考えましょうということです。
商品・サービスといった「具体的な売り物」がなければ、お客様は何を注文して良いか分からず、買えませんよね。
②売り値:PRICE
次は、その商品・サービスの価格です。
「1時間2万円」とか「1コース30万円」とか「月額5万円」とか、そういった具体的な売り値や支払い方法など、価格に関することを考えましょうということです。
具体的な売り物があっても、それを幾らで売ってくれるのかという「具体的な売り値」が決まってないと、お客様は買えませんよね。価格が提示されていないと怖くて買えないもんね。
③売り場:PLACE
3つ目は、お客様との接点です。
実際にお客さんにアプローチ・提案をしたり、商品・サービスを販売する具体的な売り場を考えましょうということです。
具体的な売り物に、具体的な売り値がついていても、それをどこで販売しているのか「具体的な売り場」がなければ、同じようにお客様は買えませんよね。(いい加減、しつこいですねw)
④売り方:PROMOTION
最後は、お客様への情報提供です。
「1時間2万円のスポット相談」、「1コース30万円のWeb広告改善」、「月額5万円の顧問契約」を福岡市内で販売しまーす!って自分の中で具体的に決まっていても、お客様がそのことを知らなければ買うことができませんよね。
また、知ってもらったとしても、それが自分にとって「どんな良いものなのか」ということが伝わってないと同じようにお客様は買えませんよね。てか、買いませんよね。
だから、どんな媒体(ホームページ・チラシ・看板・SNS・広告とか色々)でどんな内容を伝えるか考えて発信して知ってもらいましょう!ってことです。※ちなみに世の中の「〇〇マーケティング」のほとんどがココの話。
あ、4P戦略と言うのを初めて聞いたよ!って人のために簡単に説明しときます。(いまさらだけど)
この4つの英語の頭文字をとって、「4P」もしくは「4Ps」と言われます。
- 売り物:PRODUCT
- 売り値:PRICE
- 売り場:PLACE
- 売り方:PROMOTION
とまぁ、実行戦略では、主にこの4つの要素について実行していくことになります。余談ですが、お客さんに向かって商売をするすべての活動は、この4つのうちのどれかに入ります。
まとめ
この記事では、「基本戦略=戦略的マーケティング」と「実行戦略=マーケティング戦略(4P)」についてみてきました。
わざわざレベル(階層)を分けている理由は、役割・機能が違うからでしたね。 「考え方」と「やり方」が違うのはヘンですよね?方向性に沿って、行動しないと失敗します。
USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)をV字回復させた立役者として知られる森岡毅さんは、『狭義のマーケティングが会社をダメにする』と著書で、下段のマーケティングだけを行うことの危険性について提言されています。気になる方は、森岡氏曰く、狭義のマーケティングが会社をダメにする!?をご参考ください。
同時に考えることはあっても、頭の中でこの階層(レベル)の違いを理解できているかで、戦略の質は絶対に変わります。今、どちらを考えているのか意識しながら、楽しくマーケティング戦略をつくりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。では、また!!