【図解】戦略的マーケティングとマーケティング戦略の違いを簡単解説。
なぁなぁ、Qちゃん。さっきマーケティングの本読んで勉強してたんやけど・・・「戦略的マーケティング」というのと「マーケティング戦略」って意味違うってガチなん?前株と後株くらいのノリじゃダメなん?
BUTAくん
あ~、これね…。「戦略」が前にあるか後ろにあるかで実は、全然違うんだよ。ややこしいよねー💦
この辺は、大事なのに意外と知らない人多くて曖昧になっている部分だから、今日は図解を使って、その違いについてサクっと説明してみようか。
Qちゃん
そんな訳で、今回は 「戦略的マーケティング」と「マーケティング戦略」の違いについて解説していきます。
ちなみに・・・
今回の内容は「マーケティング概念」の構造のお話だから、これからマーケティング勉強するぜ!!って人や実はマーケティング曖昧でやんす!って人は読むとこんな感じのメリットがあります(^^)
- マーケ知識が体系的に整理できて学術効率が激UP!
- 社内コミュニケーションのコスト大幅DOWN!
- 知ってりゃ3年に1回くらい顔できるチャンス到来!
今回もムダな専門用語は使わずに、曖昧な概念を図解化しながら出来るだけ分かりやすくお伝えします!最後までお付き合いいただければ幸い!
では、いってみよー!!!
戦略的マーケティングの方が広い意味
定義が曖昧で、人によって解釈の違う言葉は沢山ありますが、「マーケティング」という言葉ほど定義も解釈も曖昧に使われているものもありませんよね。
Qちゃん
結論から言うと、 「戦略的マーケティング」と「マーケティング戦略」の違いは範囲の違いです。戦略的マーケティングという広い枠組みの中に、マーケティング戦略があるという解釈でOKです。
まとめると、こんな感じ。
では、それぞれの『マーケティング』がどのような役割があるか、見ていきたいと思います。この違いを理解しておくと、体系的にマーケティングを理解することができるようになります。(別に体系的に分からんでもいいわ・・・って方は、読んでも面白くないかもです)
マーケティング活動の全体像
まず、広いのも狭いのも含めた『マーケティング活動の全体像』を図解にすると、どんな事業でも基本的にこんな構造になります。上から順番に流れていくので、上から下の順番に見てください。
(画像クリックで拡大表示、「戻る」で記事が再表示されます)
会社であっても個人であっても…仕事であっても人生であっても…『理念』が一番上ですね。で、理念を実現するために、『戦略」があって、戦略を実現するために『戦術』があります。この図解の中に、「戦略的マーケティング」も「マーケティング戦略」も含まれています。
理念とか戦略とか戦術とか詳しく説明すると長くなるので、色々と犠牲にして簡単に言うと理念は想い、戦略は考え方、戦術はやり方と思っていただければ良いです。
つまり、「想い」→「考え方」→「やり方」のという構造です。
Qちゃん
尚、【簡略版】とありますが、戦略・戦術の中身を更に細分化した【詳細版】を見たい方は分かりにくいマーケティング活動の全体像を図解化してみた!をご参考ください。あなたの仕事が、マーケティング全体像の中でどこを担当しているのかよく分かると思います。
「戦略的マーケティング」の範囲
続けます。
ここからは2つのマーケティングの範囲を個別に解説していきます。先程の図解の中で、戦略的マーケティングの範囲は、主に「戦略」の部分です。
さっき言ったとおり、「戦略」というのは「考え方」です。
・・・で、何を考えるのか?色々と犠牲にしてシンプルにすると「誰に:ターゲット」と「何を:提供する嬉しさ・課題の解決(価値)」という上流の部分のことです。
Qちゃん
ここで絶対に忘れてはいけないのが、市場の中の「競争」を意識しなければならない!ということです。
こんなお客さんに、こんな価値を提供するぞ!って、いくら自分が決めても、お客様がそれを受け取ってくれなければ商売として成り立ちませんよね。
だから、同じように価値提供している競合(ライバル)と比べて、こっちの方がいいわ!!って思ってもらうための差別化ポイントをつくるのもこの戦略の領域のお話になります。
つまり・・・
- こんなお客さんに…(ターゲット)
- こんな嬉しさ・課題の解決を…(提供価値)
- こんな感じで他と差別化して提供するぜ!!(強み・差別化)
という感じで 事業の方向性を考えて、それ以降の戦術すべてを同じ方向性に向けていく役割です。
「マーケティング戦略」の範囲
続いて、狭い方の「マーケティング戦略」について。
先程の図解の中で、マーケティング戦略の範囲は、以下の通り「戦術」の部分です。マーケティング戦略とは、勉強したことがある方なら絶対に知っている「4P・マーケティングミックス」そのもののことです。
具体的に言うとピラミッドの上の段で考えた 事業の方向性に沿って、商品や価格、顧客接点や集客・情報発信等を具体化していく役割がここの領域になります。
ちなみに・・・
マーケティングの本などでは、『Product(売り物)』『Price(売り値)』『Place(売り場)』『Promotion(売り方)』という言葉で書かれているので、そちらの方が馴染みがある方はそのまま脳内変換しといてください。認識できれば呼び方なんで何でもOKです。
役割が違うから2段階で考える
「戦略的マーケティング」と「マーケティング戦略」の違い。
ここまでの話を整理すると、名前は同じ感じでも実はそれぞれ役割が違うので以下のように分けて考えようぜ!ってことです。
■ 戦略的マーケティング
- 誰に売る商売をするか?(ターゲット)
- 何を売る商売をするか?(提供価値)
- その際にどうすれば選ばれるか?(差別化)
▼
■ マーケティング戦略
- 売り物(Product)
- 売り値(Price)
- 売り場(Place)
- 売り方(Promotion)
「考え方」が変われば、「やり方」が変わります。2つは分けて考えるものの、連動して一貫性がある必要があります。戦略的にマーケティング活動する為には「一貫性」が何より重要なんです。
じゃあ、どのように連動して考えるか、より具体的に体感的に知りたくないですか?
もし、ど~~~~しても知りたかったら「コンサルティング業」を例に戦略的マーケティングとは何か?基本戦略と実行戦略の2段階で考えようという記事が、とてつもなく分かりやすいので併せてどうぞ!(自画自賛w)
この記事のまとめ
以上のように、「戦略的マーケティング」と「マーケティング戦略」は、そもそも役割が違うということでした。
戦略的マーケティングはマーケティング戦略よりも上位の概念ということです。そして、その上位の段階からマーケティングを考えていかないと大抵失敗します。
この戦略的マーケティングからマーケティング戦略までの一連の流れと、具体的な考え方は、 時代・業種・規模を問わず例外なく共通していて法則性・原理原則があり、知らずに損をしていることも多々あります。
そういった守るべき「マーケティングの絶対ルール」とも呼べる内容をテーマに無料メルマガで更に詳しく解説しているので、興味あればどうぞ。(いつでも解約できます)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。2つの違い、是非参考にされてください。
Qちゃん