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ナンバーワン/オンリーワンは不要!?差別化で勘違いしがちなこと

強みで差別化する
強みで差別化する

商売を頑張っていく上で

  • ナンバー1になろう!
  • オンリーワンになろう!

とか一度は聞いたことありますよね。

それどころか、差別化しにくい商品を扱っている人や、これから起業しようと計画を練っている人は、寝ても覚めてもそのことを考えて、悩んでいたりするかもしれませんね。

今回は「ナンバーワン」とか「オンリーワン」を考える際に、多くの方が陥りがちな勘違いについて、図解を使って分かりやすく解説していきます。

読み終わる頃には、誰もがビビるような「ナンバーワン」や「オンリーワン」なんて必要ないと納得し、効果的な「ナンバーワン」「オンリーワン」を見つけることが出来ると思うので、楽しく読んでくださいな♫

例えば、ジュースを売る場合

例えば、あなたがジュースを販売しようと思った場合で考えてみましょう。(適当に自分の事業に脳内変換してね)

ナンバー1とオンリー1

ジュースを買う際にお客様に関係のある何かで「ナンバーワン」「オンリー1」がとれれば、お客様に選ばれやすいのは確かでしょう。

 

例えば、こんな感じ。

  • 価格の安さ
  • ボリューム
  • フレッシュさ
  • 栄養価
  • 無添加
  • 無農薬
  • 体験としての楽しさ

などなど…

今回のネタとは違うので、多くは語りませんが大事なのはお客様にとって関係のある何かでということが大事です。で、それはクリアしているとして、どうでしょう?

「ナンバーワン」「オンリー1」をとる自信ありますか?

ナンバーワン/オンリーワンはほぼ不可能!

言うまでもなく、「ジュースを売ってる市場」には色んな販売者がいます。

市場全体で見れば、キリン、サントリー、コカ・コーラ、アサヒ、ダイドーみたいな超絶大手もいれば、地域に根付いた飲料メーカーとか、Amazon とか楽天で販売している人とか、個人レベルでフレッシュジュース売ってる人とか、とにかく笑っちゃうくらい多くの販売者がいるわけです。

ナンバー1とオンリー1の勘違い

そして、これも言うまでもなく、それぞれ創意工夫しながら良いジュースを世の中に出そうと頑張っているわけです。

それにどんだけ、安さでナンバーワン目指すぜ!とか、フレッシュさで一番目指すぜ!とか、どこにもないオンリー1の味を目指すぜ!って頑張っても、物理的に限界はあります。

そもそも、なんで「ナンバーワン」「オンリー1」を目指すか立ち返ってみると、お客様に選んでもらえるようにする為ですよね。

じゃあ、肝心のお客様の方はどう考えているか見てみましょう!

そもそも、お客様は「市場全体」なんか見てない

分かりやすく、前回、あなたがジュース(お茶、コーヒー)を買った時のことを思い返してみてください。

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

思い返してみました?

 

その時に、「市場の構造はこうで、ドコソコ市場のシェアが何割で・・・」とか、よっぽどそればっかり考えている人でもなければ、市場全体なんてフツー考えて買ってないですよね?

 

お客様が見ているのは、「体にいいジュース」選ぶときは、「体に良さそうなジュースという選択肢」から選びます。それ以外の目的とは違うジュースのことなんて頭になく、ましてやジュース市場全体なんて関係も関心もないですよね(笑)

オンリーワンとナンバーワンの勘違い

お客様の選択肢でナンバーワン/オンリーワンが重要

続けます。

例えば、図解のように子育てのお母さんが0歳の子でも飲めるジュースを探す場合には、0歳の子でも飲めるジュースの中でどれがいいかなぁ~って選ぶわけです。

小さな市場でナンバーワン、オンリーワンで良い

そして、その選択肢の中でも「カルピス」とか「ヤクルト」とか「アンパンマンジュース」とか選択肢があって、その小さな小さな選択肢(市場)のなかで「〇〇に限ってはコレがナンバーワン」「〇〇はコレがオンリーワン」という感じで選ばれるんです。

ちなみに、このお客様の頭の中でどうこうというのは、難しい言葉でポジショニングという理論で説明されています。ポジショニングというのは「立ち位置」ですね。「〇〇に限ってココが一番って立ち位置をとろう!」という考え方です。

詳しく知りたい方は、【図解】STP戦略とは?小学生でも分かるマーケティング用語解説!という記事が分かりやすいので是非どうぞ。

ともあれ、この「お客様の選択肢の中で」という前提なしで、「ナンバーワン」やら「オンリーワン」やら考えても、前述の通り競合が多すぎて不可能ですし、探して見つかる訳もありません。

Qちゃん
Qちゃん

つまり、ターゲットや競合の定義がない状態で、漠然と「ナンバーワン」「オンリーワン」を考えても、しんどいだけで報われないってことです。「世界一」とか「世界で唯一」とかでもない限り、考えてもこんなん不可能です。

この記事のまとめ

この記事を書いたのは、自分の強み・ウリを探そう!棚卸ししよう!と頑張っている人たちが、「私なんて一番になれる強みないから…」「自分にしかない独自のウリなんてない…」と、詰みがちなのをいっぱい見てきたからです。

「一番になれない…」というのは、市場を定義せず、世界中の人と比べてしまっている状態だからです。「自分にしかない独自のウリ」というのも同じです。

例えば、比べる対象を「世界中」➝「日本中」➝「自分の住んでる町」➝「自分の友人・知人」と比べる対象を絞り込んでいけば、「あ、コレなら一番やわ」とか「コレ私だけやわ」っていうのは見つかりますよね。それと同じです。

小さな市場で「ナンバーワン」「オンリーワン」にさえなれれば、見てきた通りお客様に選んでももらえることができます。人間誰しも1日24時間。そんな月とスッポンほどのスペックの違いなんてありません。自分の勝てる市場を見つけて、そこで輝きましょうぜ!っていうのがマーケティング戦略なので是非、自分の可能性を信じて頑張っちゃってくださいね。

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