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マーケティング基礎力クイズ【問9】マーケとブランディングは本当はどう違う?

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Qちゃんです!
このシリーズではクイズ形式で、個人・中小企業の『マーケティングの基礎的な考え方・・・』を分かりやすく、楽しく学べるように出題します(^^)

Qちゃん

Qちゃん、よろしくやで~(̂•͈Ꙫ•͈⑅)̂୭
なぁなぁ!マーケティングによく似た言葉で「ブランディング」てあるやん?どうちゃうの??その辺、詳しくよろ!!

BUTAくん

問 題

マーケティングを少しでも勉強したことある方なら、BUTAくんと同じように、「ブランディングとの関係性と違い」って何がどうなん?よく分からん!!と思っている方も多いのではないでしょうか?今日はその辺について出題してみましょう!

 

さて、9問目の問題です。
次のパターンⒶ・Ⓑ・Ⓒの図解のうち、「マーケティングとブランディングの関係性を説明する内容として正しいもの」は、どれでしょう?

Qちゃん

一貫性のあるマーケティング活動

Ⓐパターン 
一貫したマーケティング活動の結果・・として、ブランドイメージで出来るので、マーケティング活動の一部にブランディングがある

マーケティングとブランディングの違い?

Ⓑパターン
ブランディングもマーケティングも、アメリカとヨーロッパで「流派の違い」による呼び方の違いがあるだけで、本質的には全く同じことを指している

マーケティングとブランディングの主な違い

Ⓒパターン

■ブランディングは「あなたは〇〇ですね!」というイメージを持ってもらう活動
■マーケティングは「わたしは〇〇なんです」というイメージを伝える活動

 

「正解」は、この下です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正 解

マーケティングクイズ

 

Ⓐパターン 
※一貫したマーケティング活動の結果・・として、ブランドイメージで出来るので、マーケティング活動の一部にブランディングがある

 

解 説

ん~~~~????
これは自信もってⒸパターン選んだんやけど、ちゃうの??
ググったら、めっちゃ同じような図解出てくるで?う~ん、ワケワカメ・・・

BUTAくん

Ⓒパターン選ぶだろうな~って思ってた。
なんせ、かなりこの論調が強いからね。BUTAくんの言う通りググってみると検索上位はほぼコレやし。
でも、ホントのところは違うということを解説していくね~

Qちゃん

 

そんな訳で、今回も読むだけでマーケ基礎力がグングン伸びる(・・・かもしれない)解説コーナー開始していきましょう!不正解のパターンⒷ➝Ⓒと解説して、最後にⒶを解説します。

 

パターンⒷ 流派の違い

欧州ではブランディング。アメリカではマーケティング。

これは、「え・・・言われてみれば、もしかしたてそうかも?」って思ってくれた方がいたら、頑張って図解作った甲斐があります(笑)

 

マーケティングのことをヨーロッパでは、ブランディングって言うんだぜ?

 

・・・なんてことは全然ないので、これは間違いです。流派て・・・。でも、Ⓑを選んでくれた人ありがとう!報われた!!(笑)

 

 まぁ、そうよね…。
ボクもちょこっと騙されかけたけども…
なかなか出題のウデ上げてきてるやん。その調子でがんばるが良いぞ。 

BUTAくん

うぉお!!
久しぶりに偉そうなBUTAくんだ(笑) がんばります!!
あ、全然引っかかってねーよ!って人もいるだろうから、次いきます。

Qちゃん

 

Ⓒパターン  それぞれ反対の意味

これは一番有名なやつ。

■ブランディングは「あなたは〇〇ですね!」というイメージを持ってもらう活動
■マーケティングは「わたしは〇〇なんです」というイメージを伝える活動

 

だから、ブランディングとマーケティングは反対の意味という解釈です。

 

正しく思えるかもしれませんが、これはマーケティング概念を狭く狭く『プロモーション(情報発信)』としてしか見ていないからです。マーケティングとは市場調査、開発、製造、営業、宣伝、物流などすべての事業活動であって、めちゃくちゃ広い概念なんです。

 

そもそも比較している「マーケティングの定義」自体が狭く間違っています。ある日突然、勝手にイメージができることはないので「イメージを持ってもらう」為には、何らかのマーケティング活動が必要になります。

Qちゃん

むむむ??よく分からんけど、つまり、マーケティングとブランディングは一緒ということ?
実はやっぱりⒷパターン(流派の違い)ってこと?

BUTAくん

 

・・・と思った人もいるかもしれませんが、半分正解で半分間違いです。

ブランディングは、 広~~~いマーケティング活動の機能(役割)の一部というのが正解です。

 

ちなみに、マーケティングの定義の広さには大きく3種類あって、先程挙げた定義は最も狭くて、部分最適に陥りやすい危ない定義です。気になる方は、99%失敗?多くの企業が陥る「戦略なきマーケティング」を図解で解説!という記事で図解で分かりやすく解説しているので、併せてどうぞ!

 

 

 

Ⓐパターン  一貫したマーケティングの結果

マーケティング<一貫したマーケティング活動は一定のイメージ>

これが正解です!

異論・反論ある方もすご~~~く多い気もしますが、まぁ先ずは聞いてみてくださいな。

 

Ⓑパターンの亜流(・・・かどうかは知らんけど)で、

プロモーション(情報発信)に、 想い・ビジョンだったり、統一感のあるデザイン・シンボル(ロゴ等)を一貫させることで、そのイメージを持ってもらおうぜ!!…というのも、割と多い勘違いです。

 

お、ええやん。コレ、ええやん!
そういえば、ボクもこんな雰囲気で何となく見た気がするし、しっくり来るわ。
コレもう、ファイナルアンサーでOKちゃう?

BUTAくん

うん、理屈的には合ってそうだね。でも、実際にはプロモーション(情報発信)だけでは、ブランディング(ブランドイメージの形成)は不十分なんだよ。それを上手く言い得てるのが、こちらのツイート👇

Qちゃん

 

「行動の結果」の「行動」というのは、お客様の目に触れる全てのポイントのコントロールを指します。

ホームページ、SNS、デザインの統一感、シンボル(ロゴ)といったⒷパターンの領域はもちろんですが、もっともっと広い領域。

 

商品そのもの、陳列方法、価格設定、割引設定、支払い方法、流通経路、店舗の立地、店舗のBGM、接客の雰囲気、電話応対、メール返信など、お客様の5感に触れるものすべて・・・を指します。

 

図解にするとこんな感じ👇

マーケティング<戦略に一貫性がある場合、ない場合>

 

少しフクザツになってきたので、整理すると・・・

ブランディングというのは、 理念から一貫したマーケティング活動(戦略➝戦術➝実行)の結果であって、広い広いマーケティング活動の中の機能の一部ということです。

 

 

我ながら解説が思ったよりポンコツで、まだイマイチ納得いかん!って人もいると思うので、もう少し説得力のある権威をお借りして並べておきます👇

Qちゃん

 

理解を助けるMEMO1(森岡毅氏)
例えば、USJを「V字回復」させた立役者として知られる森岡毅さんは、著書の中で、『マーケティングの最大の仕事は、消費者の頭の中に「選ばれる必然」をつくること、その為の活動を「ブランディング」と呼ぶ』と記しています(出典:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方/70P)

ちなみに、現在は株式会社刀という会社を設立。自社をマーケティング会社と称しつつ、目的は「ブランドをつくること」としている。

 

理解を助けるMEMO2(その他)
  • 一般社団法人リブランディング協会は「マーケティング戦略の1つとしてブランディングが存在する」と明記。
  • Wikipediaには「ブランディングは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略」と記載。

 

まとめ

やたら長くて疲れてきたので、そろそろ結論です。

 

Ⓑパターンの「流派の違い」はギャグみたいなもんですが、ブランディングの解釈としては、ちょいちょい以下のようなものが挙げられます。

 

Ⓒパターン
ブランディングは、「あなたは〇〇ですね!」というイメージを持ってもらう活動
➝ イメージを持ってもらう為には、何らかのマーケティング活動が必要なので誤 
Ⓒ´パターン
ブランディングは、想い・ビジョンだったり、統一感のあるデザイン・シンボル(ロゴ等)を一貫させるプロモーション活動
➝ プロモーションの結果だけではなく、行動の結果でイメージが出来上がるので誤 

 

そんな訳で、Ⓒ´に近いんですが、プロモーションよりももっと広い、すべての活動の結果、それに触れたお客様の頭の中でブランドイメージが作られる・・・というのが正しいので今回はⒶパターンが正解になります。

 

これだけでも覚えて帰ってねPOINT
マーケティングは事業活動全体とほぼ同じ輪郭をもつ位大きい概念です。その中でも超重要な機能がブランディングとなります。ブランディングとマーケティングを分けると、プロモーション領域だけでペラペラなブランドが出来あげる危険性もあるので、ご注意ください。

 

今回は毒舌・失言申し訳ありませんでした。苦情・反論は絶賛お断りします。難しかったかもしれませんが、”前提”として割と大事なポイントだったので出題してみました。参考になれば幸い!では、また次回!!

Qちゃん

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