マーケティングを勉強しようと思ったときに、どの本が自分の状況、事業規模に合っているのか分からない・・・と悩んでいませんか?いっぱいありますからね。
今回は、自分のマーケティング知識や会社規模に合わせて読めばいいか分からない。テクニックやノウハウの前に基礎的なマーケティングの本質や全体像を知りたいけど、どの本を読めばいいか分からないと思っている方に向けて書いていきます。
本質的にマーケティングの基礎から学びたい方へオススメするマーケティング入門書ランキングBEST5をご紹介していきます。
マーケティング入門書を選ぶ基準
マーケティングの基本的な考え方に「誰に対して価値を提供するか?」というターゲット論がありますが、入門書を選ぶ時だって同じです。万人を満足させるランキングなんて作れっこありません。
そんな訳で、このブログの趣旨でもある「基礎的な考え方」が学ぶ本をご紹介します。「基礎」というのは、入門という意味だけではなく「土台」という意味です。
- SNS集客
- Youtube運用術
- セールス術
- ライティング術
- チラシ作成術
- 広告運用
- SEO/MEO
- その他いっぱい
様々なマーケティングのノウハウ・テクニックの土台=基礎になる本質や全体像(構造)が学べる5冊をご紹介します。

なお、僕が2024年に書いた「小さな会社の売れる仕組み」もまさにこの領域の本ですが、ランキングに入れるとやらしいので今回は除外しています(笑)
Webマーケやら、デジタルマーケの最新理論やテクニックが学べる本はご紹介しませんので、そういうのが欲しい方はごめんなさい。今回は他あたってください。
BEST5 マーケ本としても秀逸

おすすめレベル ★★★★★
一冊目は言わずと知れば経営の神様!ピーター・ドラッカーの本の簡単版のやつです。
日本の方が翻訳されていて、超読みやすくマーケティング戦略を構築する際に重要な経営理念・ミッション・ビジョンといった『想い』の部分から経営の重要性が学べる一冊です。
ドラッカーの5つの質問を少しだけ紹介
ドラッカーは、『この問いを怠るとき、直ちに、事業の急速な衰退がやって来る』と言ってます。
それは、変わりゆく事業環境の中で、事業の在り方を整えるために、経営者が常に考えるべき5つの質問として問い掛けてくる内容です。

【第1の質問】
ミッション 社会に対する事業の存在意義は何か?経営理念・ミッション・ビジョンを問い掛ける内容です。
【第2の質問】
ターゲット そのミッション・ビジョンは誰に向けられたものか?
【誰3の質問】
提供価値 そのターゲットは自社の商品・サービスによってどんな価値を得るか?
【第4の質問】
成果 その価値を提供することで、顧客にとってどのような成果があるか?
(成果は自社の業績などではなく、顧客の中にある)
【第5の質問】
計画 その成果をもたらす為に、どのように事業をマネージメントしていくか?
この5つを絶えず、グルグル考え続けることが経営者にとっての重要任務だと書かれています。
もっと詳しく知りたいなら

経営の神様、マジ半端ないっす!
気になっちゃって、もう少し詳しく知りたくなった方は、【図解要約】ドラッカーの5つの質問!経営・マーケティング戦略のお勧め本という記事がオススメなので併せてどうぞ!
本で読みたい方はこちら(Amazon)
BEST4 定番の一冊!

おすすめレベル ★★★★★
この本は、本当の意味でも「マーケティング思考」=「お客様にとっての価値」を考えさせられる一冊です。
お客様の本当の要望に応えなければ、表面的な価値を盛り込んでも売れない。
例えば、日本のテレビリモコンのように使いこなせないほど多機能でボタンいっぱいな製品が良い例ですね。
表面的なお客様の要望ではなく、本当の要望を見極めて価値を提供することの重要性が「ストーリー」で学べる一冊です。(物語自体おもしろいです)
100円のコーラを1000円で売る方法を少しだけ紹介
この本では、各章それぞれに上図のようにテーマが決まっていて、その内容を物語の中で解説していくようなストーリー形式でマーケティングの基礎的な考え方が学べます。

■物語のあらすじ
舞台は会計ソフトを開発する駒沢商会の商品企画部。
10年間、セールスで活躍した主人公・宮前久美が「この会社の商品はみんなガラクタです!!」という強烈な自己紹介と共に異動してくるところから物語が始まる。
お客様の全ての要望を聞くと売れる!という久美と、顧客ターゲットを絞り差別化された価値で応えなければ売れない!という与田との対話や競合他社のバリューマックス社との対決も絡みつつ、新商品を開発し大ヒットさせるストーリー。
マーケティング理論の基礎的な考え方を物語で学べる一冊で超おもしろい!
もっと詳しく知りたいなら

コーラを1000円で売る方法、納得です!僕も1000円出して、たぶん買います(笑)
気になっちゃって、もう少し詳しく知りたくなった方は、【図解解説】100円のコーラを1000円で売る方法!あらすじも要約!という記事がオススメなので併せてどうぞ
本で読みたい方はこちら(Amazon)
BEST3 KING OF 入門書

おすすめレベル ★★★★★
出ました!キング・オブ・マーケティング入門書!
今回の趣旨的には3位になっちゃいましたが、あらゆるマーケティング入門書ランキングで必ず紹介される超絶有名な1冊です!
ちなみにタイトルも超有名なマーケティングの格言をそのまま使っています。
ドリルを売るには穴を売れを少しだけ紹介
マーケティング入門書の中でもダントツに分かりやすいドリルを売るには穴を売れ。
死ぬほど理論やフレームワークがあるけど、マーケティングで知っておくべき理論は実は4つしかないよ!ってことをイタリアレストランを立て直そうぜ!ってストーリーの中で学べる一冊です。

■物語のあらすじ
イタリアンレストランを立て直すというミッションを命じられた主人公がマーケティングのマの字も知らない状態から…
①顧客は商品ではなく問題解決のための価値を買っている。
②全ての顧客のニーズは満たせないので、市場と顧客で分ける。
➂ターゲットの中でも競合はあるので、優位に立てるように差別化する。
➃その価値を実現するための4P(製品・価格・販路・広告)をそれぞれ設定する。
というマーケティングの土台となる4つの理論を覚えていくサクセスストーリー。
もっと詳しく知りたいなら

フレームワークから入ってしまうと、全体像が分からず、大抵ワケ分かんなくなるので全体像を掴みたい方にお勧めです。
気になっちゃって、もう少し詳しく知りたくなった方は、【動画】オススメ書籍を図解で解説!ドリルを売るには穴を売れ!いう記事がオススメなので併せてどうぞ!
本で読みたい方はこちら(Amazon)
BEST2 USJを変えたあの人の一冊

おすすめレベル ★★★★★
こちらも超有名なマーケティング入門書。マーケティング入門書としてはこれを一番に上げる方が多いですね。
大企業の組織開発的な要素も強く、みんなで戦略意識をもって同じ方向に向かっていくことで、業績不振だったUSJの「V字回復」を実現させた森岡毅さんのマーケティングと戦略に関する考え方が面白いほど分かります。
USJを変えた、たった1つの考え方を少しだけ紹介
マーケティングとは、商品を売ることではなく、商品を売れるようにすることであり、その為に「3つを制す」必要がある!というのが上の図解です。
- 客の頭の中→ブランドイメージ(選ばれる必然)
- 店頭→配荷率・ディスプレイ・価格(手に取る必然)
- 使用体験→企画開発段階から消費者視点が重要(再購入する必然)

1位が凄すぎるのもありますが、今回は個人・中小企業向けなので2位です。
戦略の考え方は面白く非常に参考になりますが、ある程度の規模の事業(特にBtoC)を想定したマーケティングなのか、後半紹介されている部分は個人・中小企業で再現しようとすると少々無理ゲーです。
もっと詳しく知りたいなら

個人・中小企業に限定しなければ、流行りのテクニック論ではなく本質から学べる超秀逸な一冊なので、まだ読んでない方はスグ読むべし!な一冊です(笑)
もう少し詳しく知りたくなった方は、【図解で要約】森岡毅氏のUSJを劇的に変えた、たった1つの考え方という記事がオススメなので併せてどうぞ!
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BEST1 断トツ!知名度は劣っても最強!

おすすめレベル ★★★★★★★★★★
見て!
このオススメレベル!!!
第3位で紹介した超絶有名な「ドリルを売るには穴を売れ」の続編として出された・・・・残念ながらあんまり有名ではない最強の一冊!
しかしながら、今回のランキングの趣旨。
個人・中小企業のマーケティングの本質、全体の構造を超実践的にわかりやすく学べる文句なく最強の一冊で、お勧めの本を聞かれた際には100%の確率でこちらを紹介しています。
最強の一冊な理由
端的にいうと…
個人・中小企業の実務レベルでマーケティング戦略の全体の組み立て方を学べる一冊がリアルにこの本しかないからです。(僕が知らんだけかもですが)
理念から戦略、戦術までの全体設計が書かれた本はあるにはありますが、どれも大企業向けの書かれた「ムズカシイ話」の本ばかりで、個人・中小企業向けに書かれた本は、実はほぼありません。
個人・中小企業向けの本は、スグ使えるテクニック論の本が中心だったり、精神論的な話で終わってしまっていたりが多いですが、この本は違います!マジでやばいです。(語彙)
ドリルを売るには…同様に、イタリアンレストランを立て直すお話の続編でストーリーで学べます。ストーリー自体もかなりアツく、実際に本を紹介した方の中に「この本を読んで泣いちゃいました」って方が4~5人報告くれているくらい本としても面白いです。
もっと詳しく知りたいなら

本当に全ての個人・中小企業で働く人に読んでほしい一冊です。でも、逆に大企業に勤める人には、少し物足りなく感じるかもしれませんが、それは最初にお断りした通りです(笑)
もう少し詳しく知りたくなった方は、【図解要約】ドリルを売るには穴を売れの続編『売れる会社のすごい仕組み』という記事がオススメなので併せてどうぞ!
本で読みたい方はこちら(Amazon)
この記事のまとめ
以上、個人・中小企業向けに独断と偏見と経験で選んだマーケティング入門書BEST5です。
マーケティングに限った話ではないですが、どうしても本質的な話よりも、すぐ使えるテクニック・ノウハウ論に走ってしまいがちですよね。(テクニック・ノウハウも大事だけど)
でも、個別のテクニックから学んでしまうと全体の組み立て方や個々の手法・ツールの関連性、目的と手段のズレなど、結果が出なかったときに何が間違っていたのか?、じゃあ次にどう手を打てばいいのか分からず「やっぱりマーケティングは難しい!苦手!」となりがちです。
是非、この機会にマーケティングの本質、全体像・構造をインストールしてください。きっとマーケティングの成果が10倍20倍にマシマシしてきますよ!しらんけど。
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