個人事業や零細・中小企業に戦略的なマーケティングの必要性【3つの理由】
なぁなぁ、ちょっと聞いてええかな?
ボクみたいな個人事業主や中小零細企業もマーケティングって必要なん? ブログ読んだり、入門書とか読んだりしても、大きな企業向けのナントカ理論ばっかりやし、ピンとこーへんわ~
BUTAくん
そうだね。難しい理論や大企業の事例ばっかりで、そう思うのも無理ないよね💦 でも、実際には小さな商売だからこそ「戦略的」なマーケティングの考え方が必要なんだよ。
Qちゃん
そんな訳で、そういった専門用語を使わずに 個人事業主や中小・零細企業といった小さな商売でも、マーケティングが必要な3つの理由について、分かりやすく解説します。
あなたがこの記事を読み終える頃には、マーケティングの役割と効果が腹に落ちて、今よりもマーケティングを前向きに学び実践するやる気が高まっていることを目標に書くので、良かったらぜひ最後までお読みくださいね。
- マーケティングが必要な理由が体感的に分かる!
- 必要性が理解できて、何をすべきかも分かる!
- 大企業のそれとは違うということが分かる!
個人や零細中小にマーケティングが必要な3つの理由
特に、これからの時代は大企業だけではなく、個人事業やフリーランス、中小企業や零細企業にとって戦略的なマーケティングの考え方が必要だと考えています。その理由は大きく以下の3つあります。
Qちゃん
- 理由1 売れない時代だから
- 理由2 ライバルが始めているから
- 理由3 価格ではなく価値勝負が必要だから
ここからは、これらの理由について1つ1つ丁寧に見ていきましょう。
マーケティングのことを初めて勉強するぜ!!!という人にも超分かるように難しい理論やら統計やら使わずに進めていきます。
理由1 売れない時代だから
理由の1つ目は「売れない時代」だからです。というか、コレがほぼ全てと言っても良いでしょう。
マーケティングやブランディングがどうとか、ストーリーやらポジショニングがどうとか、色んな人が色んなことを言ってますが、 何もしなくてもガンガン売れるなら、こんなメンドーな考え方は不要です。
商品を作って、並べていても昔のように売れないから、こういうのが注目されるようになったわけです。放っておいても未来永劫、売れて売れて仕方ないなら、マーケティングなんて興味ないですよね(笑)
「売れない時代」に突入しちゃった理由はいくつかありますが、代表的なものとして・・・
- WEBの普及でお客さんが得られる情報も増えた
- WEBで簡単に比べて買い物できるようになった
- つまりは、商品を買う人の「選択肢」が増えた
- 使い慣れるほどに、比べることが上手になった
- 売る人は、地場の同業以外もライバルになった
- 更に「法規制の緩和」で商売を始めやすくなった
- より一層、ライバルが増えるようになってきた
他にも、家電や自動車など「既に持っている」から昔よりも売れにくくなった…というような商品も沢山あります。かなり大雑把に書いてますが、覚えても多分テストには出ないのでなんとなく雰囲気伝われば良いです。
ともかく、こんな感じで「商売をする環境」が激しく変化しているので「売れない時代」と言われるようになりました。だから、マーケティングの考え方が重要になってきているわけです。
買う人の立場から見ると、便利になったと言えますが、売る側の立場に転じると、 昔と同じやり方が通用しなくなったということですね。そして、こんな環境変化はさらにドンドン激しくなると言われてます💦
Qちゃん
理由2 ライバルが始めているから
理由2は「ライバルがマーケティングの考え方を取り入れ始めてるから」です。
今回は戦略的にマーケティングをする必要性と言っているように、 戦略的に考えてマーケティングをする必要があります。こんな言い方すると難しく見えるかもですが、実はめちゃくちゃカンタン。
「全員から買ってもらう」という考えたではなく、「特定のお客さんに買ってもらう理由」を作ってその通りマーケティング活動をしていけばOKです。「誰でもいいから買ってください」というのは、他の選択肢が沢山ある市場の中では通用しません。
他のライバルが「買ってもらう理由」を作っていく状況で、自分たちだけ「誰でもいいから買ってください」というのは淘汰されるのを黙って待っているようなものです💦
今やマーケティングの考え方は広く普及し、個人事業やフリーランス、中小零細企業にも浸透しつつあります。本屋さんに行くとマーケティング関連書籍が沢山売られてますよね。それだけ需要があるということです。乗り遅れると、激しい環境変化に飲み込まれちゃいます。
Qちゃん
ちなみに「特定のお客さんに買ってもらう」考え方については、今なぜマーケティングが必要なのか?たった1つのわかりやすい理由【超初心者向け】という記事で八百屋さんを例に詳しく書いています。
理由3 価格ではなく価値の勝負が必須だから
最後の理由は、「価格ではなくて、価値の勝負が必要だから」です。
ごめんなさい。意味不明ですよね💦
長々と解説するのもお互い大変なので、代わりに少しだけ一緒に考えてみてください。(考えるまでもない質問ですが、別にひっかけでも何でもないので素直に考えてみてください)
あなたが特定の買う理由が何もない状態で、まったく同じサービスを買う場合。A店とB店のどちらで買いたいですか?
- 価格が安いA店
- 価格が高いB店
あなたが特定の買う理由が何もない状態で、まったく同じ価格で同じサービスを買う場合。A店とB店のどちらで買いたいですか?
- チェーン展開していて知名度のあるA店
- 知名度も口コミもない個人経営するB店
おそらく、多くの方が質問1の場合でも、質問2の場合でも「A店」を選ぶのではないでしょうか?これが100~200円ならまだしも、10万円だった場合は「A店」が圧倒的に支持を得るのではないかと想像できます。
同じものなら安く買いたいし、同じものを同じ値段で買うなら信頼できるところから買いたいじゃないですか。だから、僕たちは個人・零細企業といった市場弱者は、 安く売れる仕組みを持っていたり、名が売れた大企業と真っ向勝負できないし、しちゃいけません。
真っ向勝負を避けて、「特定のお客さんに買ってもらう理由」をつくり、価格ではなく価値で選ばれる戦い方をしなければ、質量的に絶対勝てないんです。だから、小さな商売にこそ戦略的なマーケティングの考え方が必要ということです。
Qちゃん
大企業や強いライバル・競合と戦わずに勝つ!ということについては、市場弱者の戦略とは?戦わずに勝つ為の考え方を図解で解説してみた!という記事で概念を図解化しながら分かりやすく解説しています。
まとめ
以上が、個人事業主やフリーランス、零細企業など、小さな商売にこそ戦略的なマーケティングの考え方が必要です。
そして、それは一度考えたら終わりではなく、ずっと考えづけていかなければなりません。
なぜなら、お客さんも変わるし、商売する環境も変わるからです。政治や経済みたいな大きな話ではなく、八百屋さんの隣にスーパーが立っただけでも環境がガラっと変わるのは想像するのは容易でしょう。
マーケティングやブランディングと聞くと、専門用語ばかりだし、考え方も難しいと諦めてしまう方はとても多いです。でも、大企業やコンサルタントが使うような専門的で複雑な理論なんて本来必要ありません。このブログでは、今後も小さな商売のマーケティングについて更新していきますので、気に留めておいてくださると幸いです。
Qちゃん