グロービス・大辞林・Wikipediaのマーケティング定義の共通点とは?
Qちゃんです! 難しい話キラーイ!って個人&中小企業に向けて、売れる仕組みの基礎=土台になる時代・業種を問わず不変的な「マーケティングの原理原則」を専門用語を使わずに、図解で日本一やさしく解説していきます!
Qちゃん
人によって定義や解釈の異なるマーケティングの定義。偉い人や権威ある機関はマーケティングをどのように定義しているのか?
このシリーズではそれぞれ比較しながら、マーケティングの本質に迫っていきます。第5弾は「グロービス経営大学院」「大辞林」「Wikipedia」の定義3つを一挙に解説・比較していきます。
以下のような方におすすめです。
- 堅い表現のマーケティング定義をやさしく知りたい
- マーケティングの定義をちゃんと知りたい
他の定義もまとめて読みたい人はコチラをどうぞ
これまでの偉い人や権威ある機関のマーケティング定義
これまで個別に解説した記事はこちら
グロービスのマーケティング定義
グロービズ経営大学院のマーケティング定義は次の通りです。言及していることは大きく3つですね。
- 顧客満足を軸に
- 売れる仕組みを
- 考える活動
■ 顧客満足を軸に & 売れる仕組みを
お客様が価値を感じることを軸に!ということですね。すべての活動、商品開発、価格設定、販路開拓、情報発信のすべて(=売れる仕組み)はお客様の価値が中心であり、すべて一貫している必要があるので、そういった意味です。説明しやすかったんで1つめと2つ目の要素をまとめました。
■ 考える活動
これは単に机の上でう~ん、う~ん!!って考えることではなく、実際に試してその結果を検証するという広い意味の考えるという意味です。そうやって捉えると、考える活動というのは、常に改善していく活動であって、それを「顧客の満足」を軸にするというものなので、これはスゴイな…と!思いました。
(でも、今のグロービズの定義は少し変わってるらしい・・・)
大辞林のマーケティング定義
「広辞苑」を超える辞典を目指してつくられた大辞林の定義も見ておきましょう。言及していることを分解すると次の3つです。
- 消費者の求めている商品・サービスを調査
- 供給する商品や販売活動の方法などを決定
- 生産者から消費者へ流通を円滑にする活動
■ 消費者の求めている商品・サービスを調査
消費者(お客様)の求めている商品・サービス(価値)を調査するということ。自分が作りたいもの・自分が売りたいものではなく、あくまでもお客様が求めている商品・サービスを知ろう!ということです。
■ 供給する商品や販売活動の方法などを決定
それをもとに、商品・サービスを開発して、販売する活動を決定。つまり、先ほどの調査によって分かったことから商品サービスをつくり、価格を決め、どう販売するか決定していくという一連の流れを指しています。
■ 生産者から消費者へ流通を円滑にする活動
商品・サービスの生産者から、お客様までの(価値の)流通を円滑にする活動ということで、問題点があれば問題を改善し、より多くの価値を提供できるように工夫し改善する活動のことと言う意味ですね。
Wikipediaのマーケティング定義
お馴染み、困ったときのWikipedia。マーケティング定義は以下のように4つのことから言及しています。
- 企業や非営利組織が行うをあらゆる活動のうち
- 顧客が真に求める
- 商品・サービスをつくり、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動
- 全てを表す概念
■ 企業や非営利組織が行うをあらゆる活動のうち
マーケティングとは企業や非営利組織が行う活動。ということで、企業だけじゃなく、利益を目的としていない組織も有効ですよ!ということです。具体的には、企業の採用マーケティングや町おこしでマーケティング理論を使ったりするのが当てはまるんじゃないでしょうか。
■ 顧客が真に求める
お客様が本当に求める(価値を感じる)ものを提供。これは、そのままですね。自分が作りたいモノ、自分が売りたいモノではなくて・・・!!!って先程書いたとおりのことです。基本的には同じことを別の表現で書いてるだけなので、一緒です。
■ 商品・サービスをつくり、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動
商品サービスを作って、その情報を届けて、効果的に得られるようにする活動ということで、これは少し具体的に明記されています。ときどき、商品・サービスをつくることとマーケティングを分離して考えている人がいますが、分離しちゃだめです。商品開発もマーケティング活動の一部ですから。
その辺の全体像が知りたい方はこちらの記事がオススメなのでよければどうぞ。
■ 全てを表す概念
まんまですね。その全てを表すものということで、全部ということです。
グロービス・大辞林・Wikipediaのそれぞれのマーケティング定義は表現の堅さや文章の長さは違えど、ほとんど同じだったように思います。中でも、グロービズの旧定義が僕としては秀逸で素晴らしいと感じました。
大辞林やWikipediaも堅い表現ではありますが、ものすごく分かりやすく本質的な定義だったのではないかと思います。
Qちゃん