セリングを不要に?本当はもっと深いドラッカーのマーケティング定義
Qちゃんです! 難しい話キラーイ!って個人&中小企業に向けて、売れる仕組みの基礎=土台になる時代・業種を問わず不変的な「マーケティングの原理原則」を専門用語を使わずに、図解で日本一やさしく解説していきます!
Qちゃん
人によって定義や解釈の異なるマーケティングの定義。偉い人や権威ある機関はマーケティングをどのように定義しているのか?
このシリーズではそれぞれ比較しながら、マーケティングの本質に迫っていきます。第二弾はマーケティングの祖父・マネジメントの大家としても知られる「ピーター・ドラッカー」の定義から。
ドラッカーのマーケティングが気になる!マーケティングの定義をちゃんと知りたい!マーケティング勉強始めたばかりです!って方が読めば以下のようなメリットがあります(^^)
- マーケティングの本質が分かる
- マーケティングの捉え方がクリアになる
- 人に堂々と説明できるようになる
- ちょっぴり賢くなる
ちなみに、他の定義(全10個)もまとめて読みたい人はコチラをどうぞ
ピーター・ドラッカーの定義
第1回(前回)ご紹介したコトラーのマーケティング定義に比べて、かな~りシンプルです。
日本では、この「セリングを不要にする!」ということが結構浸透していますね。
マーケティングが機能すればするほど、セリング(売り込み)が不要になるとドラッカーは言います。
その意図とは?
よく言われる『売れる仕組み』をつくることというのは、ドラッカーのこの言葉から来ているのではないかと言われるほどシンプルで強い言葉ですが、ドラッカーの真意は何なのでしょうか?
要素を分解して解説
要素を分解して解説しますが、要素は1個だけ。
めちゃめちゃシンプル。解説いらないんじゃないか…というお話ですが、あえて解説すると
「これこれ!これが欲しかったんだ!」と、わざわざこちらからセールス活動をしなくても、お客様が勝手に買ってくれる状態をつくること!・・・みたいな感じです。
実は深~いドラッカーの定義
マーケティングの神様と言われるフィリップ・コトラー。
そのコトラー教授をして「私がマーケティングの父なら、ドラッカーは祖父だよ!はっはっは…」と言った(らしい)くらい、マーケティングに関しても明るかったドラッカー先輩。
この定義にも、実はかな~~~~り深い意味が込められています。
顧客の欲しいものを知り、顧客が支払っても良いと思う価値を知り、顧客が買いたい方法を知って、それらを整えること。
これら全ての企業活動にあたるのがマーケティング。
というように、抽象的な定義の裏ではこんな言葉も残しており、 顧客の視点になることの重要性を多くの書籍にも残しているような方です。
また、 全ての企業活動にあたるのがマーケティングとあるように、コトラーが言っている管理的プロセスというところにも通ずるものでもあります。
つまり、お客様の立場にたって、お客様の価値を知って、お客様の買いたい方法を知って、すべての活動の中で選ばれるように整えようぜ!
でもって、その結果として、セリングが不要になる!!ということです。
動画で見たい方はこちら
ドラッカーの書籍を読んでの推察も踏まえながら解説してます。ドラッカーのマーケティングについて、もっと詳しくは動画でどうぞ!!
Qちゃん
※再生速度を変えたい場合はコチラ参照
セリングもマーケティングの一部
ここから先は余談です。興味ある方だけどうぞ。
ドラッカー先生の「セリングを不要にする!」という言葉が強すぎて、日本ではマーケティングとセリング(セールス・営業)は別の物として定義されている人が多いですが、実はそんなことはありません。
マーケティングの研修では、営業職が率先してやってきます。シュガーマンのマーケティング30の法則という有名なマーケティング本で書かれている内容はほぼ営業・セールスの内容です。
また、Wikipediaによると営業は、「マーケティングのほんの一部にあたる行為」として、マーケティングの活動の一環として行われるものと記載があります。
さらに、マーケティングの神様・フィリップ・コトラーも、営業を「人的販売」として、マーケティングの活動の中の一部と定義つけています。
そもそも、営業活動の中でリサーチ、ターゲット設定、ニーズ把握、差別化などめちゃくちゃマーケティング思考使いますからね(笑) その辺を解説している動画も作っているのでご興味ある方はコチラからどうぞ。(Youtube動画1記事に2本貼ると、やたら記事が重くなるのでリンクですw)
ちなみに、この辺の解釈の違い生まれる原因は、マーケティングを広い定義で見ているか、狭い定義で見ているかの違いなんですが、その辺はちょっと説明が大変なので興味ある方は、狭義のマーケティングが会社をダメにするという記事をご覧頂ければと思います。