今回は人材教育に関するお話です。
戦力強化をする際に、新規採用を行うよりも既存の社員を教育した方がダブルの意味でコスパ(費用対効果)が良いという内容です。
マーケティングだけじゃなく、国家資格キャリアコンサルタントとして人材教育も行っていた管理人が、マーケティング思考の観点から、効果的な人材教育と失敗してしまう人材教育についても触れています。
良かったら参考にしてくださいませ~
最強の経営資源は?
企業には、ヒト・カネ・モノ・時間・情報と様々な経営リソースがあります。
言うまでもなく、大企業に比べて僕たち個人・中小企業は経営資源は多くありません。無駄遣いはできないので、考えて考えて大切に使う必要があります。
だからこそ、最強の経営資源に対して投資をしていくのが一番賢い方法と言えるのですが、ヒト・カネ・モノ・時間・情報その他なんやかんやの中で、最強の経営資源なんでしょうか?
それは「ヒト=人材」です。
なぜなら、全てのリソースを使うのは、やっぱり「ヒト=人材」だからです。
どんなに資源が豊富にあっても使う人材がポンコツだったら良い結果は生まれません。そういった意味で人材というのは経営における最強のリソースと考えられます。

人材の戦力強化の手段は2通り
では、戦力強化の手段として、どんな方法があるでしょうか?
大きく分けて「新規採用」と「既存の人材の教育」の2通りが考えれますよね。この2つでは、どちらがコストがかかるのでしょうか?
新規の人材を採用した場合には、採用費用の他に、人件費(給料・保険など)毎年かかってきますが、既存の人材を教育する場合には、新たな人件費はありません。(給料アップとかはあるかもですが…)
また、能力があがり、企業から評価され、しっかりと待遇が向上したりすれば、その人材からのエンゲージメント(信頼感や愛社精神みたいなもの)もアップし、より一層活躍してくれることが期待できます。やったね!!
図解にするとこんな感じ👇

そういった意味で、新規の人材を採用するよりも現在の人材を教育するということが可能であれば、その方がコスパはずっとよくなります。
もちろん、戦力強化の内容や社内の業務状況によって一概には言えませんが、こういった考え方もあるという意味です。
人材教育のデメリット
人材の教育が良い!
人材の教育に投資しよう!
・・・と言ってはみても、それはそれで一抹の不安もあることでしょう。
機械やシステムの場合は、投資に見合ったパフォーマンスを期待しやすいですが、人材教育の場合には成果にムラがあります。

やっぱり、感情のある人材だからこその難しも存在するってことです。
その点を踏まえて、上手くいく教育研修と、そうでもない教育研修の方法の違いにも触れていきます。色んなケースがあるので、これが全てではありませんが、参考にはなるかと。
企業と人材の「価値」は違う
企業は研修会社への依頼などを通して自分たちのニーズを訴えます。
- 社員の意識を変えたい
- 生産性をアップしたい
- 技術のレベルアップしたい
みたいな感じで。

でも、それは企業(経営者や管理者)が感じる価値であって、そこで働く社員にとっての価値ではありません。
ここに乖離が生まれます。
そのニーズ、課題、困り事を解決できたら確かに経営者や管理者は嬉しいかもしれませんが、社員は「別にどうでもいい」ということです。(そうじゃない人ももちろん居ますが・・・)
研修を依頼するのは経営者や人事部門でも、研修を受けるのは現場の社員です。社員にも感情があり、モチベーションがあるので、一方的に価値を押し付けても意味はないのです。
じゃあ、どうすりゃいいのか?
社員をお客様に見立てると解決!
社員をお客様に見立てて考えてマーケティング思考で考えてみると分かりやすいでしょう。つまり、社員が自分事として価値を感じるように「価値変換」するということです。
勉強しない子に「勉強しなさい!」と言ってもやる気が出ないのと構造は同じで、勉強を楽しくさせること!やる気にさせること!が重要な訳です。
その為には、研修会社は「この研修を受けると、あなたにとってこんなメリットがありますよ!」と伝えるべきですし、経営者や管理者もそういう考え方をもった研修会社を選定する必要があるというわけですね。

この記事のまとめ
働き手がいなくなる時代。
求める採用ターゲットも年々厳しくなり、採用マーケティングの上手なところが人材を確保できて、そうじゃない企業は良い人材を採用するのは簡単じゃなくなっていきます。
前半にお伝えしたコストの面からも、人材不足という面からも最強のリソースである人材に投資していくというのは勝ち残っていくために必須条件になっていくと思います。

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